切り抜き通信寺子屋
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ブログとかでなかなかお知らせできていない「切り抜き通信寺子屋」も今年で7年目。
遠くに住んでいてモーネのある京都には通えない人にと始めた『通信寺子屋』だったが、案外モーネの近くの生徒さんもこの通信寺子屋を申し込んでくださっていて、今年度は、35人の生徒さんたちとやりとりしている。
感想シートと返信レター、ノートにコメントを書いた付箋だけで、会わない人を刺激できるのかと最初は不安だった。
今年はモチーフを決めてノートに貼ってやりとりするコースだけに絞って、希望者には2年目のクラスもあって、『らくがきアート』や『本の表紙のデザイン』などグラフィック工芸コースのプログラムも交えて、最後に本を作って卒業するカリキュラムも。
かなり集中してノートを見ないと、どのページにその人の個性が育つ双葉なのかに気づけないから、毎回、送られてくるノートを抱えてモーネのハスムカイのカフェ、ソングバードさんのコーナー席や展示をしていない時のコンピスや寺子屋の部屋に3、4日こもってコメントを書いている。
今月は、今年度の5回目で折り返し地点。
そして、毎年この頃からそれぞれの個性がぐっと立ち上がってくるのでノートを見るのが面白くなる。

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「しずく」がモチーフの生徒は、スイーツを贈るのが好きだったと気づき、今は「しずくでスイーツ」の処方箋に向き合っている。

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「三角」モチーフの生徒は、ある日飼っているネコの顔を切抜いたことから、今は「三角でネコの顔をディフォルメ」に。

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「はっぱ」のモチーフの生徒は、書かれている言葉がいい感じで、毎回タイトルを添える処方箋。
なぜか時々「バラン」というモチーフが登場している彼女。
今回は、バランの木!

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「ながしかく」がモチーフの生徒は「建物から階段」という風景を今切抜いている。

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「まる」がモチーフの生徒は、前半「まるでアクセサリー」に向き合っていたが、行き詰まったことがきっかけで、フルーツのテーマが今月届く。
ものすごくおもしろく展開されていた。

こんな風に1年間やり抜いた人は、かならず自分の何かを見つける。
モーネの寺子屋は『型』を教えないから、モーネに通う「グラフィック工芸コース」も「切抜き通信寺子屋」も教わるのではなく、刺激をうけながら、自分の個性に気づいていく。
10年近くやったことで、生徒から気付かせてもらった『モーネ寺子屋』の個性だと思うようになった。





by maane-news | 2016-06-15 12:30
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