日本一高いビルに
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ここ一ヶ月、実家の母がまた会話が昔の国際電話みたいに時差があるようになってきたり、ベッドの中の母へ毎朝かけるモーニングコールも携帯に出られなくなってきた。
でも「富士山の旅に行きたい」だけははっきり言う。
なんとか刺激しなければと、富士山はすぐには無理だけど「日本一の高さ」ということだったら同じだしと、大阪の“あべのハルカス”に出かける計画を思い付いた。

出掛けたのは京都も雪が降って日本中が極寒の日だったけど、ハルカスの近くで働く4期生のやっしーから「大阪は快晴です」との知らせに強行。
駅やビルでの車椅子の移動やトイレ、カフェ、ランチの場所を調べてくれてヘルパーさんも感激する資料をやっしーが送ってくれてたので私もガイドヘルパーさんも初めてのハルカスにも迷うことなく無事に到着。ほんとうにありがたいなぁ。

60階から眺めた快晴の大阪の景色に感動したけど母が一番いい顔をしたのは展望カフェで休憩した時のカフェオレとキャラメル味のポップコーン。まっいいか、それも旅だからこそ。
お昼休みの時間に母に会いに来てくれたやっしーに「いつもお世話になってます。ありがとう。」と、この一ヶ月間で一番長いことばを口にした。昔のままの母のように。

今回のお出掛けの楽しみはデイサービスで塗ってくれるマニキュアを買うことだったので百貨店でマニキュアも買うことができた。
思うより移動だけで疲れてしまって、予定を変えて2時間も早く家に戻ってそのままベッドで横になってしまったので、もう今の母には電車に乗っての外出は難しいのかなぁと少し気持ちが重くなって帰って来た。

翌日、いつものようにモーニングコールをしたらすぐに電話に出てくれて「昨日はたのしかったぁ」と母の第一声。
父は「手の人」、母は「心の人」。それぞれに何が必要なのか、人生の先輩達は手強いなぁ。
たとえ疲れても母には外出作戦が一番効果があると確信できた日本一高いビルへのお散歩はサンタクロースからのちょっと早い贈り物の一日になった。
by maane-news | 2014-12-19 12:30
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