夏野菜の切り紙
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高槻市にある園芸療法のデイサービス「晴耕雨読舎」に取材で伺いました。
この日はみなさんに「夏野菜の切り紙」をしていただきました。何度か新聞紙を使って切り紙をされているので、5期生の“委員長”にもらった紙専門店の見本帳を材料にして切り紙をしていただいた。
何を切るか見本がないとわかりませんと言う方にはすぐ側にある畑にモチーフを取りに行けるのがここのすばらしいところ。

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98歳のSさんは何も声かけしなくても、一人でさくさく切られて、20枚以上も作ってくださった。そして最後の一枚は切った残り紙をペタっと台紙に貼って「ピカソや」と言うと、切り紙に手をパンと置いておもむろに椅子の背もたれに持たれられた。この様子が私の父にそっくりで、取材中に涙を流しそうになってしまった。まだご自身でジーンズのほつれも縫われるとか。でも「来週はどうなってるかわからん」といつもおっしゃるそうです。覚悟を決めて生きる姿は大きくて、細胞から震えるような感動の一日となりました。

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切り紙の集合写真をテラスに置いて撮りたいのでとお願いしたら、いつも畑から野菜をのせる木製のトレーに集めくださった。なんだか本当に夏野菜の収穫みたい。

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それぞれに20人の方々がテラスを覗き込みに来られた。オーナーの石神さんご夫妻の愛情がいっぱいで、スタッフの方々も来られてる方々もみんないい笑顔をされています。何より大事なのはやっぱりちゃんと愛情を注ぎ込むことなんだなぁ。
翌日、またこんな切り紙が生まれたそうですよとメールをいただいた。
秋に開かれる文化祭にはあの素敵な温室で切り紙展をされるとか。絶対見に行こうと思う。
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by maane-news | 2013-07-30 12:30
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