父の切り紙
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7月の終わりに送った4冊の図鑑に、父は「最初の本に載っとる」、「タコは何の形かわからんようになる」、「カニは難しい」とかクレームばかり。これは失敗だったかなと思ってたが、どうも蟹に興味を示して切り始めてくれた。“蟹”図鑑の蟹は、種類によってハサミや足の形が微妙なので、父は下描きをしてから切ることにしたようだ。下描きをするなんて、いい!! 文字と形とダブルで練習になる。父が自分でハードルをあげてくれたと、ちょっと苦笑。

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切り抜いた蟹を図鑑に置いて自慢げな父。でも、びっくりしたのは、久しぶりの父の切り抜きは、ものすご〜く上手いのだ。まるで絵の具で描いたような蟹ばかり。「やるなぁ、お父さん! 復活やね」と言った。「みんな同じや」と言いながら、でもやっぱり自慢げだった。

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これで蟹の切り紙が、父の元気に向かうビタミンになると油断してたら、立て続けの体調の不具合から私に八つ当たりした。悲しくなって「勝手にすればいい。もう来ない」と言い返してしまったが、その日の帰り際、「これ、持って帰っていいからな」と新作「蟹ノート」を1冊差し出された。このノートが、父なりの「ごめん」の代わりなので、私も素直に謝った。

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魚のノートをプリントしたTシャツを着て、私に「蟹ノート」を見せる父。
モーネにもどって工作所とひとつひとつ切り抜かれた蟹を見てみたら、本当にどのページもただただ感心。是非、新作の蟹のノートをご覧ください!

> 蟹のノート その1
> 蟹のノート その2

それから、来年1月、筑摩書房から「たのしい切り紙」という一冊の本として出版されますのでお知らせします。少し先ですが、どうぞお楽しみに。
by maane-news | 2011-09-02 12:30
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