京都市立芸術大学の課題と最後のカレンダーワークショップ
c0165372_06330037.jpg
c0165372_06323173.jpg
15年間関わらせていただいた出身大学のビジュアルデザインの非常勤講師も今年で最後。
この8年間は「リ・ユース&リ・デザイン」の課題だったが、今年のカリキュラムの打合せの時に「今、一番わくわくしてることは何ですか?」と専任の先生から尋ねられ、私がデイサービスの切り紙ワークショップのことを話したら、「学生たちに、今、デザイナーとして社会の豊かさを実現させる経験を課題にしましょう」と言ってもらえて、最後に新しい課題に取り組むことになった。
私が切り紙のワークショップに行かせていただいている園芸療法のある大阪・高槻市の“晴耕雨読舎(せいこううどくしゃ)”に課題の場を提供いただくことを快諾していただき、4月から学生たちが『畑に居る時間がちょっと愉しくなるサイン』作りに向き合っている。

先日、畑の中央に下げる季節ごとの旗を利用者さんとのワークショップで一緒に作る提案をしてくれて実行した。
利用者さんと学生たちの共同作業で作る10月から畑の中道に架ける旗は「秋の紅葉」をイメージして。
利用者さんが取り組みやすいように、スポンジの持ち手の木を丸く削ったスタンプを作ってくれていた。
若い人たちの声掛けに、いつも以上にたのしそうに手を動かしたり、笑ってくれて、「今日来ててよかった」と言ってもらえたのがうれしかった。

学生たちが畑に仮設置していたのを部屋から見ていた利用者さんが「ええなぁ、ええなぁ」と言って、午後の強い日差しにもかかわらずみなさん畑に出て来てくださって記念撮影。
10月になれば、畑のあちこちに“巣箱サイン”や“休憩サイン”などいろんな提案がカタチになって設置される予定。
自分がやりたいことを口にしたところから始まった今回の課題、京都からずっと離れたところへ何度も足を運んでくれたり、研究室もいろんな材料を提供してくださったり、途中から何だか申しわけない気持ちになっていたけど、この日の利用者さんと学生たちのいい笑顔を見てほっとした。
初めて取り組んだデイサービスでの豊かさのサイン計画。これから先も当たり前のように高齢者施設に若い学生たちが行き来するきっかけになるように願っている。


c0165372_06335581.jpg
c0165372_06360780.jpg
そして、こちらは大阪・茨木市にあるデイサービス「駅前横丁おこめ」の切り紙カレンダーワークショップ。モーネの引越しが10月にあるので、私が行くのはこの日が最後のカレンダー作り。
8月がセミで9月は赤トンボ。両方お題が虫だったこともあって、いつも参加されない男性の方が参加してくださったことがうれしかった。
ここのスタッフの方々は、新聞を色別に切り分けるのも利用者さんに作業としてやってもらっている。
色分けされた新聞色紙は書類トレーに入れて、切り紙のテーマに合わせてすぐに取り出せるようになっている。
カレンダー台紙のフォーマットをモーネからデータで送れば私が行かなくてもできる仕組みもこの1年かけて出来上がった。広がったらいいなこのシステム。




by maane-news | 2017-08-29 12:30
<< クロジーング展はじまりました 瀬戸内モーネのペンキ塗り >>