一周忌
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父の一周忌で香川に行って来た。要介護5の母を連れてなので、車いすが乗せられる介護車を借り、バリアフリーの部屋のあるホテルに泊まっての1泊2日の旅。
泊まった坂出の山の中腹から見えた夜明け前の瀬戸内海の空にきれいな白い月が見えた。
あっと言う間の1年だったけど、1年間一人暮らしを続けた母には長い1年間だったかも。「この1年間はお父さんが生きていた時よりもっと深くお父さんと共に生きてこられたと思います」と父を預かってくださっている西覚寺のご住職が話してくれた言葉はほんとうにその通りだと思った。そして、心の中で何度も何度も父と対話していたようで涙が止まらなかった。

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母と妹も一緒だったので、四国こどもとおとなの医療センターを少し見させていただけた。
モーネが関わった小児病棟のニッチには職員さんが折り紙で作ったカブトムシと入院されてるこども達のお母さんが作ったバラの折り紙が一緒に並んでいた。「あっ!」の棚はちゃんと役割を果たしていると思った。小さなニッチを通じて会話がつながってることを知ることが出来てまた胸が熱くなった。
父と母を想って作った作品が設置された霊安室にも入らせていただいた。妹はだまってそれを見つめ母は手を合わせていた。父の一周忌にみんな揃ってこの場所にいることが出来て、家族がひとつにつながっているんだとあたたかな気持ちになれた。この作品をお声掛け頂いた時からきっとこの日が来ることが決まっていたのかもしれないと思った。

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母の希望で美味しいおうどんを食べることもできた。
ちょうど一年前、四国に住んでいるいとこが連れていってくれた丸亀の「明水亭」というお店。その時は偶然にも「住み直す」を読んでくださっていたお店の奥さまが声をかけてくださった。今回はまた新しい方との出会いもあり四国こどもとおとなの医療センターの話題でひとしきり。
「今度はモーネの生徒たちと来ますね」と約束してお店を後にした。
ますます四国が好きになってきているねと工作所と私。
by maane-news | 2013-08-25 12:30
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