ブラインドの制作
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4月に新しく出来る“四国こどもとおとなの医療センター”のブラインドが出来上がった。
「ふたつの霊安室の作品を」と昨年声をかけていただき、両親の出身地の香川県の病院ということもあって、何か私の役割のように感じてお引き受けした。緊張して力が入りそうな私に、こども病院でお仕事をされている傍ら担当してくださった森合音(もりあいね)さんが「いつもどおりのモーネがいいんです。ギャラリーの窓にいつもかかっているトレーシングペーパーのブラインドで。霊安室に飾るものは作品のように強い個性ではなく、空気の存在であってほしいんです。」と言ってくださった。

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透過光でみるブラインド。
霊安室の壁には窓がないので、導光板というパネルで光を透かせる仕組みになるそうだ。近く建築事務所に行ってブラインドを組み込ませてもらう予定。
昨年9月に父が他界したこともあって、このブラインド作りはずっと頭にあったもののしばらく手をつけられずにいたが、みんなの富士山の展示が終った誰もいない静かなギャラリーで、千枚以上のいろんな想いが詰まった富士山に背中を押してもらいながら制作することができた。切り紙の富士山を見ながら、父に「またね」と「ありがとう」を何度も言いながらの制作。
1年がかりのブラインドがやっと仕上がった。
4月から香川の土地で空に向かう窓にかかる。
by maane-news | 2013-02-05 12:30
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