富士山の旅
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去年の富士山の旅は、介護施設から戻った母への贈り物だった。今回の富士山への旅は「もう一度見てみたい」という母の願いに応えるのとずっと頑張って母を看てくれている父への感謝の旅。最近、体の痛みが背中以外にお尻や手首にも出るらしいので(切抜きのやり過ぎも原因らしい‥)、だから切抜きの宿題をたくさん出さないでおこうと決めていた。今回は3日間とも雲ひとつない快晴で、雄大な冬の富士山を毎日眺める事ができたのだが、あまのじゃくの父にとって富士山がずっと見えると逆に興味が薄れたみたいで、青い紙を見せても何も反応なし。


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丁度2月23日は、223=ふじさんの日だったので、「せっかく1年に一度の日だから、1枚だけ切り抜きしない?」と、富士山が大きな窓から見える朝食の部屋で提案してみた。窓の外の富士山と手元の紙を何度も見返し、父はリアルな富士山を切り抜いてくれた。「ねぇ、みんなに見せたいから、手に持ってよ。」と言ったら、シャッターを切る瞬間切り抜いた富士山で顔を隠した。
私もよく同じ行動するなぁと苦笑してしまった。
部屋に戻って、新聞の日付を貼って今回の1枚は完成した。
去年の感想は、ずっと見えなかった富士山が帰る日に顔を出したので「奇跡や」だったのですが、ずっーと富士山が見えた今回の父の感想は「上等や」


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家に帰る介護タクシーを待つ間、父は旅行代理店のラックから旅行のパンフレットを取ってきた。大きい富士山を切り抜きしたいそうだ。
by maane-news | 2011-02-24 12:30
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